カロリー(kcal)・エネルギー・熱量などと呼ばれるものですが、カロリーとは一体何でしょう?
「g」が重さの単位であるように[kcal」はエネルギーの単位です。 1カロリーというのは水1グラムの温度を1度あげるのに必要な熱量のことをいいます。 したがって、1kcalというのは1キログラムの水を1度あげるのに必要な熱量のことをいいます。  
 
摂取カロリー 体外から摂取したものが体内で消化吸収のためにどれだけの熱量を発生するかを表したもの。
消費カロリー 人間が生きていくために最低限必要なエネルギー(基礎代謝量)と、体を動かすことで使用する熱量を合わせたもの。
消費カロリー = 基礎代謝量(*1)+生活活動量(*2)+特異動的作用(*3)
  *1:基礎代謝量 生存のための最低のエネルギー所要量
  *2:生活活動代謝量 日常生活で消費されるエネルギー量
よく動けば、それだけエネルギー量は増える
  *3:特異動的作用 食事を摂取したときに代謝を促進するために発生するエネルギー
 
摂取カロリー < 消費カロリー  ⇒⇒ やせる
摂取カロリー = 消費カロリー  ⇒⇒ 太らない
問題なのは 摂取カロリー > 消費カロリー  ⇒⇒ 太る 
            ここに体重オーバーの原因があるのです。
 
では、肉や魚でも種類によって大きくエネルギーが違うのはなぜなのでしょう?
それはその食品に含まれる「栄養素」の違いによるのです。
栄養素を大きく分けると以下のようになります。
エネルギーとなるもの、つまり熱を発生させる「炭水化物」、「脂質」、「たんぱく質」のそれぞれが含まれる量によって食品のエネルギーは違ってきます。
それぞれの栄養素1グラムが発生させる熱量は次の通りです。
炭水化物 ・・・ 4kcal  脂質 ・・・ 9kcal  たんぱく質(糖質) ・・・ 4kcal
  (例) 食パン(市販)100gの場合(栄養成分表より)
  エネルギー 260kcal    
  たんぱく質 8.4g × 4 ・・・ 33.6
  脂質 3.8g × 9 ・・・ 34.2
  糖質 48.0 × 4 ・・・ 192
    合計すると ・・・ 259.8
   算出した値と栄養成分表のエネルギーが一致しましたね。
つまり、同じ100gを食べたとしても、炭水化物、たんぱく質が多い食品を食べるのと、脂質が多い食品を食べるのとでは、エネルギーが違うというわけです。
 
体重を減らすためには、必要なエネルギー量(基礎代謝量)を摂取した上で余分なエネルギーの摂取を抑えたり、摂取した余分な量を運動などによって消費したりすることが必要です。

注意:
食事制限をきつくしてしまえば、ストレスもたまり、ダイエットどころか健康上の問題がでてきます。自分でダイエットを行う場合は、必ず1200kcalは摂取するようにしましょう。
 
それでは100kcalを消費するためにはどのくらいの運動が必要なのでしょう?
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