(2面)
2001/07/07[第12号] Japan Dietetics Institute
【現代飲み物事情】
最近皆さんはどのようなものを飲んでいますか?
コーヒー? お茶? う〜んそれとも健康的に「牛乳」?
牛乳といえば・・・昨年の今ごろは雪印の「黄色ぶどう球菌」の事故があったの覚えていますよね。あの時は「雪印」という会社はこれからどうなるのかと心配したものです。 けれども、私のそんな心配をよそに、雪印は今話題の「MBP」をヒットさせ、日経POS(ポス)データ(市場動向)でも【飲料部門】でしっかりと好順位にランキングされているようです。
話がそれてきましたが、元に戻して、次の表をご覧ください。
 
 
昨年6月
今年6月
昨年対比(%)
今年3月
(参考)
代表的な商品
低果汁飲料
9090
9012
99.1
9492
なっちゃん・Qoo
100%果汁
12496
14629
117.1
19878
ポンジュース
野菜果汁飲料
17669
18533
104.9
19661
充実野菜・野菜生活
果肉飲料
315
180
57.1
462
すりおろしりんご
濃縮飲料
7440
487
6.5
2599
カルピス
炭酸飲料
13658
14843
108.7
9158
炭酸・コーラ
コーヒー・紅茶
12026
12272
102.0
8302
午後の紅茶・コーヒー
スポーツドリンク
9749
10268
105.3
6452
ポカリスウェット
機能性飲料
8601
10221
118.8
7087
オロナミンC
飲料水
4646
6459
139.0
3483
ミネラルウォーター
お茶・烏龍茶
15142
20766
137.1
13105
聞茶・生茶
総計
110832
117670
106.2
99679
 
 
 
商品の市場の動きというのは色々な要因によって変わる場合があります。特に価格などは大きな要因です。
飲料品などはキャンペーンやノベルテイ(付属の景品)などによってもかわってくるそうです。
 


まずは当然ですが、冬場に比べたら夏場の方が売れ行きがよいということですね。
商品の選択はどちらかといえば健康志向、ナチュラル志向にかわってきてるということです。
これについては後で詳しく書きますが、たとえば「果汁飲料」よりも「野菜果汁飲料」の方を選ぶ傾向にあるといえるでしょう。
又、数年前までは薬局でしか購入できなかった大正製薬のリポビタンDなどがスーパーで手軽に買えるようになったのでその部門に入る「機能性飲料」が少しずつ伸びているといえるのではないでしょうか。

 
 

先ほど、「詳しく書く」といった健康志向・ナチュラル志向というのが顕著に表れているのが「飲料水」と「お茶」の売れ行きです。
前年に比べて両者とも40%近い伸びをみせて、商品によってはデザインの斬新さなども
手伝って製造が追いつかないので出荷調整をしているものもあったりとか・・・。
お茶といっても茶葉の栽培にこだわりをみせたりとあの手この手で消費者の心をつかもうとしているようです。
家で急須で入れた緑茶はなかなか飲まないという人もペットボトルのお茶は別だといえそうです。 低果汁飲料は「味」そのものよりも「キャクター」で勝負をかけているといった面もあるようです。 この夏も「飲料品」は大活躍のはず。ミネラルウォーターやお茶は手軽にとれてしかもノンカロリー。
緑茶は最近「ガン予防に効果あり」との研究結果が発表されているので多いに活用したいところ。 「茶は養生の仙薬」とも言われていますので上手にあなたの”お気に入り”をみつけてください。
くれぐれも、飲みすぎて「お腹こわしたぁ〜!」なんてことのないように。

 
(1面へ)
You are here: Home > j-diet News > 第12号[現代飲み物事情]