(1面)
2001/01/31[第2号] Japan Dietetics Institute
【生活習慣病】

皆さんご存知ですか?
2月1日から7日までは「生活習慣病予防週間」です。 (早口言葉のようですが!)
21世紀の日本は高齢化社会です。 生活習慣を改善して病気を予防し、これからの高齢化社会に備えなくてはなりません。

若い世代に頼る時代ではなく、高齢者がどれだけ元気でいるかが重要な課題です。
みなさん「一生現役」でいられるように今から健康に気を 使いましょう。 「病気になってから・・・」では遅いのです。 「病気になる前に」まず手をうつことが大切です。 そして「早期発見・早期治療」ですね。

かく言う私も、先日「胃カメラ初体験」をしました。 (あまり自慢にはなりませんが・・・) そのときの状況も今回あわせて皆様に報告いたします。
自分自身もそうですが、やっぱり「健康第一!」ですね。


 
【体験者 : 私(栄養士) 年齢2●歳】
 
昨年末、数日「みぞおち」のあたりがきりきりと痛むので、「いつものことだ・・・」 と思って様子をみていたのですが、一向に痛みが止まらないのでとうとう病院 に駆け込みました。

病院で尿検査や医師の触診を受けると、

「朝食はまだですか?まだなら検査しましょう」
(たぶんこうなると予想してあえて朝食はとらずに行ったのです。)

「バリウム飲むのか・・トホホ」と思っていたら大間違い。

しばらくして看護婦さんから 「胃の動きをとめるお薬ですから・・・」と「まずい液体」を飲むように指示されたのです。 また、しばらくたつと「こちらへどうぞ・・・・」と暗い部屋に案内されました。そこにあったのは「診察台」で看護婦さんが2人おり、一人は「注射」、もう一人は「ホース」 のようなものを持って準備しているのです。

「えっ・・・ 胃カメラ?」

「そうですよ。聞きませんでした?」と看護婦さん。

確かにカメラがどうのこうのと話してたような気が・・・
腕をまくって注射をされ、さらに 「麻酔ですから・・・・」とのどがやけるような「スプレー」をされました。

それから何分もしないうちに先生がやってきて「スプレーした?」

看護婦さんが答える前に私の方が「しました」と返答。
「そう・・・でもやりすぎってことはないからもう1回しておこう・・・・」と私の”舌”をつかんで「スプレー」する。 もうそれだけで吐きそう。

ドックン ドックン・・・・心臓の鼓動が自分でもおかしいくらい聞こえるのです。

「力を抜いてくださいね・・・・力を抜かないとつらいですよ。」

「はあ・・・」
でも”ホース”をみるとどうしても体が固くなっている自分がいるのです。

「さあ、ごっくんですよ 入れますよ・・・・はいごっくん・・・はいごっくん」
”ごっくん”と言われてもそうそう飲めるようなものではないのです。「はいごっくん」 やっても喉をとおるのは「唾」ばかり・・・・

「もうだめ・・・・・」と思った瞬間、「はい・・入りましたよ。モニターみてて下さいね。」

ようやくカメラは中に・・・ カメラは食道をとおりどんどん胃をめがけて突き進み、私は「つらさ」と戦いながら 半目びらきでモニターを見つめる。 そして先生はまるでどこかの写真館の主人のように”シャッター”を切っている・・・
ようやく「胃・十二指腸」にたどりついた胃カメラが「モニター」に映し出したのはまるで ”クレーター”のように潰瘍ができた胃と、鈍く出血している十二指腸なのでした。

「出血しているねえ・・・・これじゃあ痛いよお・・・・」といいながらシャッターを切る先生。
あまりにショッキングな映像で私は「・・・・」

そのあと”長いホース”の中になにやら入れているなと思っていると”チクリ”と何か つままれた感じ。
「組織をとりましたから・・・・。これを分析して”ピロリ菌”とか色々調 べますね・・・・」と先生。 どの位時間が経過したのか・・・・

胃カメラが終わり「エコー」の検査。 一通りのことを終え、再度診察室へ。 診察室で先生の一応の診察結果を聞く。いろいろと説明を受け話の最後に「はい」 と渡されたのは”出血している十二指腸潰瘍”の写真でした。 テレビなどで見る「おなかの赤ちゃんの写真をもらう妊婦さん」”シーン”を思い 出し、「すごい違い・・・・」と心の中でつぶやく自分。
「しばらく注射に通うように・・・・」と言われ、「お正月は美味しいものは食べられないねえ。」 と先生は付け加えられた。昔からなんだかんだと言ってはその病院にお世話になって いるので、私が”栄養士”だということも当然知っている。ちょっぴり恥ずかしい気もする。

年が明けても病院通いは続き、現在も通院中・・・

そしてつい先日”組織の検査結果”がでたのです。

「絶対あの様子じゃあ、ピロリ菌いると思ったんだけどなあ・・・・・陰性でしたよ。」
「はあ・・・・」
陰性だから”除菌”は必要なかったね・・・でも”ピロリ菌”がいる方が除菌さえすればだいたい潰瘍って起こらないんだけど、そうじゃなかったからねえ・・・・あっそれと”悪性”でもなかったからね。」
   
  私の頭の中は"除菌””悪性”とか、そんな言葉が飛びかっていたのです。
   
「ピロリ菌がいたらそれを除菌さえすれば再発しない・・・ということは原因がはっきりしないというこ とは私ってまた繰り返す可能性があるのか・・・・」

 
”栄養士”として優等生とまでは言いませんが、自分ではそんな不摂生している とも思っていません。
でも病気ってなっちゃうときってなるんですよね・・・・ 言い訳しても仕方ないのですが・・・。

そういえば「潰瘍」も”生活習慣病”の中に挙げられている病気の1つなんです。 わが身にふりかかれば「生活習慣が悪いから病気になった」みたいでちょっぴり 「不愉快」なのですが、まあいたしかたありません。
 
そんなこんなのジタバタ騒動だったのですが、そのときふと思い出したことがあるのです。 それは、こんな出来事でした。
 
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