食品交換表をご存知ですか?
腎臓病の方はたいてい食事について主治医の先生、栄養士から指導をうけているはずです。
腎臓病の食品交換表は、栄養的に価値の等しい食品を交換することで、比較的簡単に、しかも治療の目的にあった治療食がえきるように工夫されたものです。
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食品交換表は表1〜6まであり、表1〜4はタンパク質を含む食品群、表5〜6はタンパク質を含まず、エネルギー源となる食品群という構成になっています。
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1単位あたりの食品重量の平均エネルギー |
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タンパク質
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平均熱量
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表1〜2
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3g
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150Kcal
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表3
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3g
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50Kcal
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表4
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3g
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30Kcal
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表5〜6
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0
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100Kcal
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1日の単位配分のしかた |
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表1
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表2
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表3
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表4
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表5
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表6
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タンパク質指示量が60g以上の場合 |
3〜4
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0.5〜1
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0.5〜1
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13
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タンパク質指示量が50g以下の場合 |
4.5〜6
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0.5〜1
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0.5〜1
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10
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タンパク質指示量が30gの場合 |
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5〜6
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タンパク質指示量が20gの場合 |
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3
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*表3の野菜類には水分やカリウムが多く含まれています。 むくみのあるときは水分の取りすぎに注意しましょう。
高カリウム血症のときはカリウムの摂取に 注意しましょう。
*表4の卵は良質のタンパク質なので、1日1個はとるようにしましょう。
*表5、6は表1〜表4の配分で余ったものを配分しましょう。 |
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食品交換表 |
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各食品群で質のタンパク質
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タンパク質を
含む食品
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表1
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ご飯、パン、めん |
米、オートミール |
表2
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果実、種実、いも |
さつまいも、里芋、 じゃがいも |
表3
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野菜類 |
スイートコーン、かぼちゃ |
表4
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卵、肉、魚、豆、
乳とその製品 |
豚ロース、鶏ひき肉、鶏もも、牛サーロイン、牛タン、豚レバー、卵、牛乳、チーズ、
木綿豆腐、油揚げ |
タンパク質を
含まない食品
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表5
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砂糖、でん粉、
ジャム、ジュース |
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表6
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油脂 |
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表1
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表2
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表3
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表4
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表5
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表6
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扱い方
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主食となり、糖質が多いので上手に利用しましましょう。 |
糖質が多い食品ですが、タンパク質も含まれています。 |
タンパク質が多い物と少ない物を上手に組み合わせて。 |
良質のタンパク質ですが、エネルギーも高いので組み合わせを上手に。 |
エネルギーを補う時に使うようにしましょう。
おやつなどで取り入れましょう。 |
エネルギーを補う時に使うようにしましょう。
油を吸収しやすい食品などを使うと効果的。 |
食塩・水分を控える時 |
パン・麺には塩分が含まれているので気をつけて。
汁気の多いものは注意しましょう。 |
すいか、もも、なし、みかん、ぶどうには水分が多いので注意。
種実類は味付きでないものを。 |
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練り製品などは塩分が含まれているので注意しましょう。
水分制限の時は牛乳、 豆腐は×。 |
ジュース類は避けましょう。 |
バター、マーガリンなどは、塩分制限の時は無塩のものを使用しましょう。
マヨネーズについても同様 |
低たんぱく・高エネルギーの時 |
交換表備考欄をみて、エネルギーの高いものを選びましょう。
お米も油で炒めて。 |
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ほうれん草、もやし、ブロッコリー、カリフラワー、たけのこなどは、比較的タンパク質が多い。 |
たんぱく制限の大きいほど、良質のものを。
調理法はなるべく油を用いて。 |
粉あめ、加ライナーなどを砂糖に加えて。 |
揚げる、炒めるなど油を使いましょう。 |
高カリウム血症・ 高脂血症 |
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芋類はカリウムが多いので、一度ゆでこぼしをして。
果実のカリウムは問題無し
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カリウムが多いので、一度ゆでこぼしをしましょう。 |
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なるべくリノール酸の多いべに花油などを用いるようにしましょう。
(高脂血症) |
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別表1
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嗜好
飲料
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きのこ
海藻
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漬物
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加工品
缶詰
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扱い方
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病態により控える必要がある場合は医師、栄養士に相談しましょう。
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糖質、タンパク質は体内で吸収しないので、栄養計算は不要。 |
塩分が多い。 |
塩分量や成分が不明のものは注意しましょう。 |
食塩・水分を控える時 |
×
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×
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×
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低たんぱく・高エネルギーの時 |
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高カリウム血症・ 高脂血症 |
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