食事の時間と量をわきまえて食べるように心がけましょう。
食事作りの際には計量スプーン、計量カップ、はかりなどを使い、分量を把握した上で調理を行うようにしましょう。
何を食べたらいけないかではなく、何が食べられるかという気持ちを心がけましょう。
時には外食や飲酒が「お付き合い」として必要になってきます。こういうときには、自分の心がけも大切ですが、普段から周囲の協力を得やすい環境を作っておくことも重要です。
民間療法や自己流の食事療法は病気を悪化させることにもなりかねません。医師や栄養士の指導や助言を受けるようにしましょう。
 
はかり、計量スプーンは揃えましょう。
慣れてくると目安となる分量というのはおおよそで分かってきますが、初めは面倒でもきちんと計量するようにしましょう。
デジタル表示のはかりも最近では安価で手に入ります。細かい分量をはかるのに便利なので、購入することをお勧めします。また、食品のエネルギー ・栄養素が分かる電子天秤というものもあります。
デジタルはかり
はかり
計量スプーン
 
食品名
小さじ
(5cc)
大さじ
(15cc)
カップ
(200cc)
水・酢・酒
5
15
200
しょうゆ
6
18
230
みりん
みそ
食塩
5
15
210
上白糖
3
9
110
グラニュー糖
ざらめ
水あめ・蜂蜜
7
22
290
マーマレード
7
22
270
ジャム
小麦粉(薄力粉)
3
8
100
小麦粉(強力粉)
3
8
105
じゅうそう
3
9
120
かたくり粉
3
9
110
パン粉
1
4
40
生パン粉
1
3
40
コーンスターチ
2
7
90
上新粉
3
9
120
道明寺粉
4
12
150
オートミール
2
6
70
ベーキングパウダー
3
10
135
カレー粉
2
7
85
食品名
小さじ
(5cc)
大さじ
(15cc)
カップ
(200cc)
こしょう
3
8
100
からし粉
2
6
80
わさび粉
科学調味料
4
12
160
粉ゼラチン
3
10
130
脱脂粉乳
2
6
80
普通牛乳
6
17
210
トマトケチャップ
6
18
240
トマトピューレ
5
16
210
ウスターソース
5
16
220
マヨネース
5
14
190
粉チーズ
2
6
80
生クリーム
5
15
200
ごま
3
9
120
あたりごま(練りごま)
5
15
200
油・バター・ラード
4
13
180
ショートニング
ココア
2
6
80
コーヒー
2
6
70
紅茶
煎茶
2
5
60
抹茶
2
5
70
番茶
1
3
40
(四訂食品栄養成分表より抜粋)
 
計量スプーンは3本あります。2.5cc・5cc・15ccですが、小さじは5ccのものを、大さじは15ccのものを指します。 2.5ccのものはミニスプーンですので計量の際には間違えないようにしましょう。
【スプーン1杯】
【スプーン1/2杯】
【カップ1杯】
【液体カップ1杯】
【液体スプーン1杯】
【液体スプーン1/2杯】
固体については、それぞれ山盛りにつぎ、別のスプーンの”え”や”へら”で端からすり切りにする。
1/3杯などは放射状に3等分し、残りを払い落とす。

液体については、カップ1杯、スプーン1杯はふちからこぼれない程度に注いだ量を指す。
液体のスプーン1/2杯はスプーンに2/3の量を注ぐ。

計量器具を使わない場合
指3本(親指・人差し指・中指)で塩をつまむと、小さじ1/4杯(1.2g)程度。
指2本(親指・人差し指)で塩をつまむと、小さじ1/8杯(0.6g)程度。
 
高血圧の人は味覚的に濃い味付けを好む傾向にあるようです。
  なるべく、食卓に「しょうゆ差し」などは置かないように心がけ、「だしの味」や醤油にかわる 「酸味」などを利用して、上手に減塩に努めましょう。
「減塩」と名のついた商品をうまく活用することも必要ですがその言葉に甘えを持たないようにしましょう。使えば塩分量は増えているということを十分理解しておきましょう。
「低塩・低ナトリウム」とか「減塩」とか記載された商品がたくさんあります。
  これを言葉どおりに受け取っていいかというと、そうでないものもあります。まずは表示を見る眼を養うことです。 同じような商品については、その2つを見比べてみましょう。
家族の協力が重要です。
  家庭での食事療法は家族の協力が得られるかどうかが重要なポイントです。
塩や醤油を選ぶ際にもなるべく吟味して選ぶようにしてください。
加工品も利用する価値ありです。
  例えば醤油ならば、「旨み」を利用した「牡蠣醤油」、「だし醤油」、「鰹醤油(土佐醤油)」、「昆布醤油」などの”醤油加工品” を利用してみるなどの工夫をしてみましょう。
日本人は基本的に塩分をとり過ぎる傾向にあります。
  一般の人はもちろん、食事療法で減塩が必要な方はできるだけ「風味調味料」を使わず、「削りぶし」、「昆布」、「煮干し」等で出汁をとることをお勧めします。
「風味調味料」、「だしパック」には食塩だけではなくグルタミン酸ナトリウムなどもかなり入っています。 手軽に使えて便利ですが、きちんと出汁をとるようにしてみましょう。 きちんととった出汁は風味でかなり減塩ができるものです。
 
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