穀類、種実類、豆類由来の油が一般的です。ではそれぞれの種類をいくことにしましょう。 |
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<穀類からは> |
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1粒のうちで約3%しかない胚芽の部分を絞って作られます。
ビタミンEが他の油に比べると圧倒的に多く、リノール酸も多く含まれます。 |
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米糠から作られ、精製するには高度な技術が必要です。あられなどの揚げ菓子を作るのに良く使われており、油の傷みも少なく安定性が高いので生のままでも使えます。国内需給できる唯一の油です。「玄米油」とも呼ばれるようです。 |
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<穀類以外からは> |
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風味、芳香がよく昔から食用、燃料、美容など幅広く使われています。植物性油の中ではもっとも安定性が高く、ビタミンEもたっぷりです。中華料理には必須アイテム。また、天ぷらを揚げる時、少量ごま油を足すと風味がアップします。 |
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大豆の種子から作られ、世界の中で一番生産量が高い油です。リノレン酸が多く含まれ、単独よりもブレンドされることが多いようです。 |
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アブラナの種子を搾って作られ、たんぱくな風味と熱に強い性質があるので天ぷらやサラダと相性が良いようです。リノレン酸やオレイン酸が多く含まれています。 |
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コーン油と呼ばれることが多いですね。とうもろこしの胚芽を搾って作られ酸化しにくく、安定性があるので色々なタイプの料理にマルチに使えます。 |
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種子が黒色のひまわりからとれる油で、くせがなく、淡白。リノール酸、ビタミンEも多く含んでいます。マリネやドレッシングに利用されることが多い油です。 |
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紅花油と呼ばれる方が多いと思いますが、名前の通り、紅花の種子からとれる油です。リノール酸が最も多い油で、ひまわり油同様ドレッシングなどに利用されることの多い油です。 |
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綿花から綿をとったあとの種子の核を搾って作られ、油としては高級とされています。リノール酸の含有量が比較的多く、マヨネーズは油漬けの缶詰などにも使われている油です。 |
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ピーナッツ、くるみ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、アーモンドなどのナッツ類などに由来する油も最近は多くみかけるようになりました。おつまみとしてナッツを食べ過ぎると知らないうちに脂肪の摂りすぎになるかも!?
日本ではまだまだですが、ヨーロッパでは日常的に使われています。風味がよいのでお菓子作りなどにもよく使われるようです。
また、椰子(ヤシ)からとれるパーム油やコプラ油や健康食品として注目をあびている「しそ油」などもあります。 |
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<話題の油あれこれ> |
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オレイン酸が多く含まれている油で、日本にここ数年でしっかりと定着した油です。5000年も前から使われている油で、食用だけではなく、美容や燃料としても使われてきました。オリーブ油は先にも書いたように、イタリアに「法律」があある位ですから奥が深い油と言えそうです。オリーブの実を絞っただけのオリーブ油をバージン・オリーブ油と言います。その中でも、酸価(オリーブ油に含まれる脂肪酸が遊離している度合い。これが高いと油の酸化が進んで質の劣化につながりやすい)のですが、1%以下の風味に優れる最高品質のものがエクストラバージン・オリーブ油です。 |
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オリーブオイルがブームになるのと前後して、「グレープシードオイル」も脚光を浴びてくるようになりました。もぎたてのぶどうの種を乾燥させて搾られた油で、必須脂肪酸はオリーブオイルの6倍、ビタミンEは2倍含まれています。 |
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茶油は古くから中国で生産され、野生のお茶の木に育った実を不純物の入らない圧搾法で搾った油でサラサラとした油で、油臭い匂いは殆どありません。そのため応用範囲が広く、色々な料理に最適です。
オレイン酸がオリ一ブ油よりも多く含まれ(80%以上)ているので、善玉コレステロールを安定させ、動脈硬化など生活習慣病の原因とされる悪玉コレステロ‐ルを減少させ、血液をさらさらにします。また、いろいろな病気を引き起こす活性酸素を除去する作用のある抗酸化物質を含有しているので、身体にとって不可欠な成分をこの油で補給することが出来ます。 |
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数種の油をブレンドして作られたもので、決してサラダや天ぷらから搾ったわけではありません。よく比較すると他の油に対してすごく安いようです。
「サラダ油」は、天ぷら油の製造工程に1工程多く加えられ、ドレッシングなどに使用の際、冷蔵庫に入れた時に分離・固化しないよう、冷蔵時に固まる部分を取り除いたものなのです。
1.8リットルで198円というのを特売のチラシでよくみかけますが、値段が安いからといって中身を特別に普段のものとかえているかというと、そういうことはないようですので安心してご購入ください。 |
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