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2001/08/13[第14号] Japan Dietetics Institute
【秋の味覚 秋刀魚】
 
今年の暑さは例年にない暑さで「猛暑」ではなく、「激暑」と表現したりしているようですね。
熱中症で病院に運ばれたりするお年寄りや子供さんも多いと聞きます。
又、冷蔵庫の開け閉めが頻繁で冷蔵庫の故障が相次いいるとか・・・

まだしばらくは暑さも続くようですから「暑さ対策」を万全に。

クーラーで冷え切った部屋の中に長時間いたり冷たい物ばかり口にしていると体温調節がうまくいかなかったり、夏バテの原因にもなりますので気をつけましょう。
あと、食中毒予防も。

さて、まだ秋の声は当分聞けそうにありませんが、今回の「j-diet News」は秋の味覚”さんま”についての情報を一足早くお届けします。
 

最近では「塩さんま」や冷凍もののさんまを年中みかけますが、とれたての「初さんま」もそろそろ店頭に並び始めていますね。

サンマは「松茸」などと同様に「秋の味覚」の代表的存在ですから、あまり魚を食べなくなったという昨今でも「欠かせない1品」には間違いなさそうです。

鰹やさんまはよく”豊漁・不漁”という話題がテレビや新聞上で取り上げられていますが、さて今年は・・・?
春に会員様専用の会議室に、「今年の初鰹は水揚げ量が少ない」ということを話題として取り上げたことがありますが、「さんま」はどうなのでしょう?

以前、水産製品を扱っている会社の方から「鰹が豊漁だと、秋にさんまが不漁になる」という面白い話を聞いたことがあります。

となると今年はその逆だから「さんまは豊漁」? 確かに今年は「豊漁」だということです。
どれくらい「豊漁」かと言えば、「前年のほぼ倍」ということです。今の時期の漁場は道東沖が中心だということですが、ロシア海域で韓国漁船がサンマ漁を始めると、それが日本に安く輸入され、さらに価格が下がるというのです。

 

さんまは脂肪もさることながら、良質のたんぱくの宝庫です。
脂肪といっても、DHAEPAなどの高度不飽和脂肪酸などがたっぷりですからコレステロールを抑制したり、脳血栓などの予防にも効果があります。

 
大根のジアスターゼという酵素は消化を助け、ガンの予防にもなるので是非添えたい1品です。
”焼き魚には「醤油」”といきたいところですが、そこをぐっと こらえて、”ポン酢”や”レモン”をかけて召し上がってみてください。
減塩にもなりますし、レモンは動脈硬化防止予防にも効果ありとの研究発表が最近出されました。
上手に活用してみるといいですよ。
 

さんまはこれからどんどん脂がのってきますので、鮮度のよいものなるべく脂を落とさない調理方法で食べることをお勧めします。

 

 
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