【外食・中食のヘルシーブーム】
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最近は、大手メーカーの加工品ならほとんどといってよいほど 「栄養成分表示」がされています。
それは「食」というものが健康と切っても切りはなせないという消費者意識の高まりからと言えると思います。
当研究所ではできるだけ「ご家庭での食事」(内食)をお勧め して1日3食分の献立を作成しておりますが、現実は”その通り”
に実行することは、なかなか難しいものですよね。
そんなこともあり、少しでも参考に・・・
と考え、当研究所では「市販食品の栄養成分値」のページなども 用意しています。
こういった中、今、”行政”が消費者の健康を考えた新しい動きを少しずつみせています。 そのことについて今回は少し話をして行きたいと思います。
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外で食事することを「外食」といいますね。
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その昔、日本がバブル景気といわれていた時代、人々はそれはそれは裕福な生活を送り、お父さんは毎晩「接待」。週末は家族揃って「レストラン」に食事
にでかけるような日々がありました。
しかしそのような時代が長く続くはずもなく・・・
あれほど午前様だったお父さんは夕方5時になるとまっすぐ帰宅し、家できちんと食事をとるようになりました。週末の楽しみであった「外食」もほとんどなくなり、家で食事をすることが多くなったのです。
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この話のようなことがごく当たり前になった現在、家庭の台所を救うべくして登場 したのが「中食」というものなのです。
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中食とは、お弁当・お惣菜など家に持ち帰ってそのまま食べることができる調理済み食品を指します。
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今、非常に苦しい外食産業にかわって勢いがあるのが”中食産業”なのです。市場規模は6兆円というから驚きです。
閉店間際のスーパーの惣菜コーナーには、その時間を狙ってやってくる人たちが
集まっているのを時々みかけます。
「惣菜」は忙しい人や料理の嫌いな人にとっては「強い見方」であることは 間違いなさそうです。
今回はその「中食」と「外食」に焦点をしぼり、ある行政の動きをご紹介します。
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今、それぞれの保健所が主体になりある動きが始まっています。
それは 「岐阜県」、「高知県」、「静岡県」、「大阪府の堺市」などで行われているものです。
どういうことかというと「中食産業」、「外食産業」によびかけて、「栄養 成分表示」を推進しているというのです。それはあくまでも「強制」で
はなく、各店の判断で「する・しない」は決められています。
逆に考えると、それを表示することで店主の「意識の高さ」を象徴して
いるともいえます。
「中食産業」には惣菜の個々のパッケージに、「外食産業」にはメニュー に、それぞれの栄養成分を表示するように指導しています。県や市によって違うのですが、例えば「ファミリーレストラン」などがそういう”栄養成分表示”をする場合、保健所が中の具や調味料を測定し、「数値」を算出してくれるようです。
その値をメニューと共に掲載するという仕組みになっているのです。
だから、少し中の具を変更したという場合には保健所に連絡をして、 再び成分値を測定し直してもらうことになります。
このような表示をしているお店には、それぞれ地方独自の”ここは栄養
成分表示をしているお店ですよ”というプレートが配られ、それを店先に貼ることで、お客さんは「ここはカロリー表示してある店だから」という
判断材料になるというわけです。
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書店では「外食カロリーブック」がよく売れると聞きます。
ダイエット中の人はもちろん、食事制限のある人も、自分が食べているものが
「いったいどの位のカロリーがあるの?」 、「どの位の塩分が含まれているのだろう。」
と気になるものです。
今や「健康ブーム」。
コンビニのお弁当やお惣菜、サンドウィ ッチにまで「カロリー」が記載されています。
栄養はバランスの問題であって必ずしも「カロリー」のみで片付けられるものではないのですが、意識を高める為にこ
のような動きが全国的に広がればと思います。
せっかく「栄養成分」が表示されているのですから、数値が自分にと ってどの位の目安になるかを知ることも必要です。
家庭をあずかる主婦も、”家庭の栄養士”として、家族のために栄養に関するたくさんの知識を持ってもらいたいと思います。
TVで「○○がいい」と聞くと買いに行き、スーパーからその商 品が消えてなくなるような知識ではなく、もっと広い意味で知
識を高めましょう。
子供さんにお菓子を無防備に買い与えるだけでなく、”これは どういうものでできているか”という簡単なことからはじめて
みるのもよいのではないかと思います。
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